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野間文芸賞とは

対象作品小説・戯曲・評論・その他で、前年9月1日から当年8月31日までに新しく発表された作品の中から、優秀作を選びます。 選考委員会選考委員会ならびに発表は11月上旬に行います。選考委員は合議によって受賞者を決定します。

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2021年 第74回 野間文芸賞受賞
天路
リービ英雄

国と国、言葉と言葉の〈間〉を旅する作家がたどりついた、世界の臨界点。記憶と言葉が響きあう越境文学の達成。 アメリカを捨て日本に移り住んだ作家は、故国に残した母の死を抱えて中国の最果て、チベット高原へ...
2020年 第73回 野間文芸賞受賞
小箱
小川洋子

『ことり』につぐ7年ぶりの書き下ろし長編。小さなガラスの箱には亡くなった子どもの魂が、ひっそり生きて成長している。箱の番人、息子を亡くした従姉、歌声でしか会話できないバリトンさん、竪琴をつくる歯科医…...
2019年 第72回 野間文芸賞受賞
人外
松浦寿輝

第72回野間文芸賞受賞作。神か、けだものか。アラカシの枝の股から滲みだし、四足獣のかたちをとった「それ」は、予知と記憶のあいだで引き裂かれながら、荒廃した世界の風景を横切ってゆく。死体を満載した列車、...
2018年 第71回 野間文芸賞受賞
草薙の剣 (新潮文庫)
橋本治

平凡な日本人男性六人が主人公 昭生(あきお)62歳、豊生(とよお)52歳、常生(つねお)42歳、夢生(ゆめお)32歳、凪生(なぎお)22歳、凡生(なみお)12歳。この物語の主人公はこの6人ですが、そ...
2017年 第70回 野間文芸賞受賞
土の記
髙村薫

ラスト数瞬に茫然、愕然、絶叫! 現代人は無事、土に還れたのだろうか――。青葉アルコールと青葉アルデヒド、テルペン系化合物の混じった稲の匂いで鼻腔が膨らむ。一流メーカー勤務に見切をつけ妻の里に身を落着け...
2016年 第69回 野間文芸賞受賞
その姿の消し方 (新潮文庫)
堀江敏幸

引き揚げられた木箱の夢 想は千尋の底海の底蒼と 闇の交わる蔀。……留学生時代、手に入れた古い絵はがき。消印は1938年、差出人の名はアンドレ・L。古ぼけた建物と四輪馬車を写す奇妙な写真の裏には、矩形に...
2015年 第68回 野間文芸賞受賞
冥途あり
長野まゆみ

川辺の下町、東京・三河島。そこに生まれた父の生涯は、ゆるやかな川の流れのようにつつましくおだやかだった──と信じていた。亡くなってから父の意外な横顔に触れた娘の家族のルーツを巡る旅が始まる。遠ざかる昭...


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